テポドン1号は、朝鮮民主主義人民共和国のミサイルである。射程が1,500km程度と見積もられているため準中距離弾道ミサイルに分類されている。
2003年にはアメリカ国防情報局(US Defense Intelligence Agency, DIA)が米議会に対して「我々はピョンヤンが北朝鮮国内用の地対地ミサイルとしてテポドン1号を配備しようとしているという情報は得てはいない。我々はむしろ、この運搬手段が多段階ミサイル技術の開発用テストベッドであったと考えている。」と報告した。
1998年(平成10年)8月31日に本ミサイルは北朝鮮国内から日本方向へ発射され、津軽海峡付近から日本列島を越えるコースを飛翔し、途中、第1段目は日本海に、第2段目は太平洋に落下した。自衛隊のレーダーによる「着弾」予想地点は当初秋田県北部(大館市付近)であった。
日本政府(小渕内閣)やマスコミ・世論はこの時敏感に反応し、北朝鮮が新型の弾道ミサイルの発射実験を行ったとして、1993年5月の「ノドン」ミサイル発射の際には表に現れなかった北朝鮮に対する反発が起こった。弾道ミサイルの発射実験である証拠を得るため海上自衛隊は護衛艦などを駆使して落下した物体を捜索したが、遂に発見できなかった。この打ち上げ実験を契機として、日本政府は情報収集衛星の保有計画を推進し、2003年には1基目が打ち上げられた。
この発射実験に関して、アメリカ合衆国(クリントン政権)は、人工衛星の打ち上げであったが3段目の点火に失敗したとの公式見解を発表した。韓国(金大中政権)も小型人工衛星の軌道投入実験で結果は失敗したとしている。
北朝鮮の主張
1998年8月31日の発射から数日後、北朝鮮は発射時の映像(黒色の細長いロケットが発射されるもの)を、国内向けテレビを通じて公表し、発射は光明星1号(人工衛星)の打ち上げであり、打ち上げには成功したと主張した
機体の構成
本ミサイルは全重量約33t、全長25.8mの2段式液体ロケットである。下半分を構成する第1段ロケットは旧ソ連の液体燃料ミサイル「スカッド」を改良した「ノドン」ミサイルとみられ、その上にスカッドを基にした第2段ロケットが搭載されている。1998年の発射実験の際には最終段の第3段ロケットとして固体燃料ロケットを備えていたと考えられる。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
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